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森に集い、森を育て、森で遊び・学ぶ 森会

油山の樹木ア・ラ・カルトjyumoku

油山の樹木ア・ラ・カルト(24)<20117月>

ほろ酔いの木

油山には年がら年中、ほろ酔っている木がいます。それはホルトノキ科のホルトノキ<別名:モガシなど>です。ちょっと見には、ヤマモモと見間違えてしまいそうですが、花や果実、葉などを覚えれば、見分けはそんなに難しくはありません。大きな特徴点は、果実もさることながら葉っぱにあります。ホルトノキは常緑樹ですが、古くなった葉が紅葉して次々に落葉し、一年中何処かの葉が赤くほろ酔っているのです。ヤマモモの葉は新梢のときに赤いものの、それ以外は常に緑色で紅葉しません。さて、ホルトノキの名前の由来は、「ポルトガルノキ」から転訛したと言われ、元来はオリーブだったのが、果実がとてもよく似ていたので、江戸の博物学者・平賀源内が、オリーブと勘違いしてホルトノキになったとか…。油山でもう一方のほろ酔い木さんは、葉っぱがモチノキに似て、小判の形に見立てたコバンモチ(小判黐・ホルトノキ科)です。この両木にほろ酔い木とは、私が勝手に付けたものですが、実際に「酔っぱらいの木」が存在します。日本では沖縄に街路樹などとして植えられ、和名をトックリキワタとかトックリの木(別名:ヨッパライの木、酔いどれの木、メタボの木など)と言います。原産地のアルゼンチンなどでは、現地語でpaloborracho(パロ=木、ボラチョ=酔っぱらい)と言い、ポッコリとした木の幹の膨らみが、酔っぱらいの太鼓腹に似ているのが命名理由のようです。英名もdrunktreeですから、まさに酔っぱらいの木です。最近とみにお腹が出てきた私ですが、これ以上パロ・ボラチョにならないよう気をつけたいものです。
(安部  泰男) 

 
 
 
 
 

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