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森に集い、森を育て、森で遊び・学ぶ 森会

油山の樹木ア・ラ・カルトjyumoku

油山の樹木ア・ラ・カルト(1)<20079月>

「油山のシンボルツリー」

森会の皆さん!マイフィールド油山に、どんな樹木が自生しているかご存じですか? 平成11年度の調査によれば、植栽されたもの及びイネ科のタケやササ類を含め、施設面積23.0ha中に、62科223種が確認されています。森会の活動で、特に関係が深い樹木はと言えば、何はさておいても、カブ森のクヌギとコナラ、それに、アカマツ林のアカマツでしょう。私達はややもすると、樹木を単なる森の一部として見てしまいがちですが、樹木も人間と同じように、それぞれ個性を持った生命体です。樹木に親しみ、樹木を理解するためには、先ず樹 木名を知る事が、重要な要素ではないでしょうか?樹木の名前を知らなくても、別に困ることはありません。しかし、樹木の見分け方や命名理由などを知る事によって、樹木に対する親しみや理解ががそれまで以上に深まります。私は町や森の中を歩くときは、「この木なんの木、気になる木」と思いを込めながら、ウオッチングを楽しんでいます。さて、カブ森のクヌギとコナラは、ブナ科コナラ属。アベマキのように樹皮のコルク層は発達せず、堅果(ドングリ)と葉っぱの形などから判別は簡単です。しかし、クヌギとクリは如何でしょう?クリもブナ科クリ属に分類され、クリの花には独特な臭気があります。クリの果実にはイガイカがあって、その中には必ず3つの実が入っており、外側は丸くなっていますが、真ん中は平べったく、これはもう一目瞭然。では、葉っぱでの判別方法は?となると、鋸歯(葉のギザギザ)のノギ(イネ科の花の外殻の突起状)の先端まで葉緑体があればクリ、そうでないものがクヌギです。しかし落ち葉となって、茶色っぽくなった場合の確認方法は、葉脈がノギの先端まで達しているのがクヌギとなります。次の樹木は、上記のクヌギ、コナラ、クリ等と同じ仲間、ブナ科5属の種名です。
・アラカシ(コナラ属、葉の上半分に粗い鋸歯、下半分が全縁で、この種の大きな特徴)
・アカガシ(コナラ属、材が淡紅褐色で赤みが強く、葉は乾燥させると、赤褐色となる)
・シラカシ(コナラ属、材は赤味が薄く、堅果の先端は段で突出し、殻斗が8つ位の環状)
・ウバメガシ(コナラ属、新芽と樹皮が茶褐色から姥芽、木炭の最高ブランドの備長炭)
・ウラジロガシ(コナラ属、材の白さではなく、葉裏の白さに由来、葉は民間の腎臓薬)
・ツブラジイ(シイ属、葉裏が銀褐色、堅果がつぶらで円く、美味しい、別名をコジイ)
・スダジイ(シイ属、葉裏が淡褐色で、樹皮がスジ状で裂け目があり、別名をイタジイ)
・マテバシイ(マテバシイ属、樹皮は灰黒色で滑らか、縦に白筋、葉をマテガイと見た)
・シリブカガシ(マテバシイ属、秋に咲いた花と、堅果がつき、そのお尻が凹んでいる)
以上! 油山に生育するブナ科の樹木を並べて、特徴点を簡記しました。実物と図鑑などで確認して見て下さい。中国の諺の「聞くことは忘れることなり」「見て聞くことは覚えることなり」そして「見て、聞いて、やってみることは理解することなり」です。
(安部  泰男)

 
 
 
 
 

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